Research
地球環境問題や資源・エネルギー問題など、様々な制約が顕在化している今日、 持続可能社会を構築していくためには、従来の特性をはるかに越えた高機能性材料・デバイスの創出が不可欠です。 大久保・脇原研究室では環境、エネルギー分野で中心的な役割が期待されているナノ空間材料を主な研究対象として、 これまでにない新規ナノ空間材料の創出やそのための合理的なプロセスの開発を目指しています。 自動車触媒、水素貯蔵、燃料電池などに展開し、また、無機有機ナノハイブリッド材料やバイオマテリアルの創製にも力を注いでいます。
Topics
- ゼオライト、メソポーラスシリカの新規合成プロセスの開拓
- ナノ空間配向制御技術の開発
- 環境、エネルギー問題の解決に貢献する吸着・触媒材料の開発
- 生物に学ぶナノ構造体、ハイブリッド材料の合成と応用
- ナノ空間材料を用いた生体分子の検出・分離
ナノ空間材料の創製と応用
ナノテクノロジーはこれからの持続的な社会を実現するためのキーテクノロジーです。 ナノテクノロジーがその役割を果たすためには、ナノ材料を自由自在に創製し、 応用するための新しい科学と技術の確立が不可欠です。 ゼオライトやメソポーラスシリカをはじめとするナノサイズの空間を持つ無機材料は、 高度に設計された反応場、貯蔵場、集積場としての利用が期待されています。 また、新規機能性材料の創製へ向け、無機物と有機物がナノレベルで複合化されたハイブリッド材料や、 ペプチドやDNAなどの生体分子を利用したバイオマテリアルの創製にも力を注いでいます。 化学をベースに生物に学ぶボトムアップアプローチとマクロの世界からのトップダウンアプローチを融合することで 新しい科学と技術を創出していきたいと考えています。 既存の考えにとらわれない豊かな発想をもつ諸君の参加を期待します。
Keywords
ナノ空間材料、ナノハイブリッド材料、自己組織化、バイオミメティック材料